権現水・大寒仕込み 日光東照宮献上 寒晒し蕎麦
水の清らかさと冬の厳しい寒さが育む至高のそば

秋に採れた日光山麓産の選りすぐりの玄そば(殻つきのそばの実)を厳冬期の日光東照宮境内に流れる権現水(世界遺産エリア独自の上水)に数日間浸し、アク、雑味を抜き、その後、氷点下の寒風に晒しながら自然乾燥(約2週間)。

蕎麦の実が凍るまいとする生態防御本能により旨み成分のGABAが増加し、上品な甘みが際立ちます。最終乾燥まで冬の寒風のみで仕上げ、その後-2℃の熟成貯蔵(60日以上)を施します。

1月の大寒から100日をかけて仕上げる至高の逸品。4月GWからは、手打ちそば各提供店舗でお楽しみいただけます。
そこは神の領域

古からそびえる日光連山。奈良、平安初期、勝道上人(しょうどうしょうにん)による日光開山からはじまり、泰平・平安の世を築き上げた徳川家康公を御祭神としておまつりした日光東照宮。

世界遺産「日光の社寺」二社一寺内で使用される上水「権現水」は、人家のない神聖な山々に降る雨が長い時をかけて岩盤をくぐり抜けて湧き出る「御神水」。
厳冬の寒さの恵み

権現水・大寒仕込み、標高634m日光東照宮・日光の真冬の厳しい寒さの中、寒晒し蕎麦の仕込みがはじまります。
神事にならう寒晒し蕎麦仕込み

寒晒し蕎麦の仕込みは、日光東照宮境内・【権現水】をオーバーフローさせている洗心池を仕込み処にさせていただいております。

洗心池内には、しめ縄で結界がつくられメッシュ袋に入れられた玄そばを浸していきます。

投入前には、清祓詞(きよはらいし)を神職様に詠みあげていただき、玉串(御榊)をお供えし、仕込みの儀として白装束をまとっておこなわれます。
日光例幣使そば街道 寒晒し蕎麦の生産工程
(1)日本一の品質を目指して
初めての作業した日には東照宮による神事が行われました。
(2)洗心池内にメッシュ袋に入れられた玄そばを浸していきます。
玄そば3トンを小分けにして寒晒し蕎麦にします。
(3)2回目の仕込み
神聖は白衣を身に着けて作業します。(2回目の仕込み作業)
(4)解禁
氷温域での熟成貯蔵を経て、春の訪れより権現水寒ざらしそば、解禁いたします。